マイナスの感情は自分が作り出す
「自分にはこれから先も良いことなんてないから、生きていても無駄だ。」と将来を嘆く人がいます。
どうして先のことがわかるの?と質問すると、「今までがそうだったから」と答えます。
確かに、苦しいことや辛いことばかり続く人生を歩んできた人にとっては、
この先だってまた同じことの繰り返しなのだろうと想像してしまうのも無理ないと思います。
かといって現実的に考えると、昨日まで悪いことが続いたからと言っても明日も悪いことが起きるとは限らないんですよね。
それに、悪いことが続くことは時々あります。
よく考えてみると、その時期にもささやかな良いことがあったかもしれません。ただ、マイナスの感情に囚われて、その出来事が思い浮かばなくなっている可能性があります。
中には、特殊な能力を持つ人もいることでしょうね…。
第六感と言われる感覚に長けている人もいることでしょう。
ですが、そういった特殊能力の無い普通の人は【明日を予測できる能力は持っていません】
なのに、預言者や超能力者になったかのように「明日も悪いことがおきる」と自分に言い聞かせていては、
何年経っても何十年経っても良いことは起こらないのです。
人は「やってはいけない」「〜してはいけない」と自分に言い聞かせていることを、無意識にやってしまうものです。
それは良いことばかりでなく、時には無意識に【悪いことが起こるような行動を起こしている場合】もあるのです。
自ら作り出した根拠のない予知を、無意識に自ら実行して「ほら、悪いことが起きた」と
思い込んでずっと生きていくのなんて、辛すぎますよね。
明日を良い日にするためには、
【自ら生み出す根拠の無いマイナスの予言を捨てること】から始めることが大切です。
現実には、昨日と今日、今日と明日は異なる出来事が起きるのですよ。
同じルートを通り、同じ人に会い、同じ仕事をしたとしても、昨日と全く同じことをして過ごせる人はいません。
朝、目が覚めたらリセットできる心の状態を目指していきましょう。
慣れるまでは一人で心をコントロールするのが難しいと思います。
ですから、周囲の支援が大切なのです。
カウンセリングでは、その辛い気持ちに寄り添うだけではなく、実際に実験をしていただきます。
数日間の出来事をメモして来室いただき、結果の報告と確認をします。
それに対する評価、客観的に見ることなど、一緒に作業していきます。
そうやって【まずは自分自身が納得すること】から始めて行きます。
納得できれば、これまでのマイナスの思い込みは徐々に外れていきます。
マイナス思考から解放されると、プラス思考に対する気付きが増えます。
結果、毎日が楽しくなってくるのですよ。